名古屋の甲状腺専門医による、甲状腺疾患に悩む方々のためのサイト「甲状腺.jp」
甲状腺疾患のあらゆる?にこたえ、皆様の健康をサポートいたします。

甲状腺コラム

甲状腺と甲状腺の病気

甲状腺は喉ぼとけの下にあるハートの形をした臓器です。 ここでつくられる甲状腺ホルモンは全身に作用し代謝を亢進させます。 甲状腺の病気にはホルモンの異常を示すものと、機能は正常であるが結節(こぶ)や腫大を示すものに分けられます。

ホルモンの異常を示す疾患

甲状腺ホルモンが 過剰にあると 動悸、発汗過多、手指のふるえ、体重減少などの症状が現れます。代表的疾患はバセドウ病で、甲状腺は腫大し、目が突出することもあります。
甲状腺ホルモンが 不足していると 疲れやすい、乾燥肌、脱毛、体重増加、寒がりなどの症状が現れます。代表的疾患は橋本病(慢性甲状腺炎)ですが、低下症を示すものは1割ぐらいで大半は機能正常です。

いずれの場合にも血液検査で診断ができます。機能異常があれば内服が治療の基本となりますが、場合により手術や放射線治療の必要な事もあります。

形態的異常を示す疾患

甲状腺の結節の多くは良性のものですが悪性のものも時にあります。超音波検査で腫瘍の大きさや形をみます。良性悪性の診断には腫瘍に細い針を刺して細胞を取り顕微鏡で診断します。腫瘍が良性でも3cmを超えるくらい大きくなっていたり、また悪性の細胞が出ている場合には手術の適応になります。

甲状腺に結節が無く全体に腫大するものには、機能正常の橋本病、思春期甲状腺腫などがあります。これらは血液検査で診断ができます。一般に治療は必要ありません。

喉ぼとけの下のこぶ、腫れ、あるいは上記症状のある方は、ぜひ来院して下さい。
簡単な検査で異常かどうか診断できます。

糖尿病・甲状腺「あきしまクリニック」

バックナンバー